Dec 14, 2007

複雑な現象の解析

複雑な現象を考えて解こうとするとき、人は単純な結論に導こうと考える。難しい問題を難しく説くのではなく、小学生でも分かるまで噛み砕いて単純な考えに訳して解明しようとする。

単純なステップの組み合わせで考えて、結論をこの考えで説明する。

絡まった糸を解く作業と似ていて、決して全体を一緒くたに扱ってはならず、丹念に一箇所を攻めつつ解いてゆく。

分からないこと・難しい現象は、分かっていること・現象より多く存在し、こんなことがという事が分かっていないことが間々ある。解くのに手間がかかるとか異なる因子を持つデータが観測されたりするものは、数多い。

東大生産研でやっと連成解析を解くツールが出始めてやっと流体・構造の連成現象の解の一部を捉えることができた。複雑系というのは、何も流体・構造の連成だけに限らず数限りなく存在する。丸ごと解析といっても注目する現象のソルバーに限りがあるので、完璧に解く事は難しい。

そのため流体構造連成現象を説明する際には、流体現象の切り口ではこの様、構造的現象の切り口ではこの様と切り口を分けて説明してゆくことが好いであろう。両方をいっぺんに可視化するツールなどもあるがやはり分けて説明するほうが分かりやすく最後に両者の係わり合いとか影響度などを説明して行くのが好いと考える。

物体と物体の相互作用とか物体と流体の相互作用とかの他にもまだまだ限りなく存在している複雑系の現象に皆が関心を持ち始めており、米国サンタフェの研究者たちの間で複雑系現象の解明は永遠のテーマであることからも今の科学技術の粋を尽くさねばならない。熱、流体、構造、電磁気、電気、電子、生体、化学、環境、土木、建築、金融、経済、心理など様々な分野で複雑系は存在しており、モデルを作るときから狙う現象と現象が進むシナリオを考えねばならない。何がどういうことでこうなっているのか実験で注意深く事細かに観察し、現象の進む過程とか相互関係がどういう風にあるのか思い浮かべられるかが、その後の解析の精度に大きく関わってくる。

計算機は、何でも答えとして出してくるので、計算機でとかこのツールでとかを鵜呑みにすると危険であって、この考えは捨てるべきである。

モデルの単純化・組み合わせ・相互作用の過程を見ていって、手順を追って説明して行くべきである。計算結果から全部を説明するには、幾度とトライしなくてはならずあくまで、計算は解の一部を示していることに過ぎないと考えるべきである。

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